ノーカントリー
☆☆☆☆
『本年度アカデミー賞最優秀作品賞受賞』『監督:コーエン兄弟』『主演:トミーリー・ジョーンズ』それだけの予備知識で、劇場へ行ってまいりました。映画が好きな方は、劇場に行く前にどんなストーリーか、どんなキャストか、どんな撮影裏話があったのかチェックしてから、鑑賞へ臨む人が多いと思いますが、私は、あえてそれらをしなかった。だってコーエン兄弟ですよ。『ビック・リボウスキー』『ファーゴ』『オーブラザー』etc これまで、数々の傑作を生み出してきた彼らの作品で、なおかつアカデミー作品賞ですよ。面白い事間違いなし!! そう思ったからこそ予備知識ほぼゼロで、臨みましたよ『ノーカントリー』
で、感想から先に言わしてもらいますと、面白かったです。ただちょっと物足りない部分があったと思います。この作品で注目すべきは、なんと言っても悪役のシガーが良かった事。自分の事を何様だと思い込んでるか知らないけど、とにかくキレてます。こいつがスクリーンに現れる誰か殺されるんじゃないかって、余計な心配をさせられました。それに対して、追われる立場のルウェリンと、ルウェリンを助けようとシガーを追う我らが、トミーリー・ジョーンズ。確かに、追跡シーンは緊迫感満点で、手に汗握ってスクリーンに釘付け。逆に、若手警官と一緒に捜査を開始するトミーリー・ジョーンズは、原題の『NO COUNTORY FOR OLD MEN』 の通り、この事件を食い止める力はないように感じられる。この三者三様の人間模様も追跡シーンも、とても面白いのですが、どうも監督が描こうとしている物は伝わってはくるのですが、それが描ききれていないように思えました。見終わったあと、『結局、シガーとエドって?』という疑問が頭に浮かびます。それぞれは素晴らしいのですが、それだけで終わってしまっているような気がしてなりませんでした。
それにしても、れが今年度のアカデミー作品賞を取った作品かと思うと、何か悲しい気持ちになったのは私だけでしょうか?とは言うものの、緊迫した空気や、テキサスの乾いた暑さ、音楽を一切排除して作り上げたこの作品は一見の価値十分にありです。
※ シガー役ハビエル・バルデムは要チェック!!
※缶コーヒーのCMのせいか、トミーリー・ジョーンズがハマリ役に思えた。
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